記念すべきインタビュー第1回は、内閣府特命担当大臣として「クールジャパン戦略」を陣頭指揮されている参議院議員の島尻安伊子さんとの対談です。4人のお子さんを育てるママでありながら、外資系金融企業を経て地方議員から大臣へと華麗なキャリアを歩んでこられた島尻さん。仕事と人生で大切にされてきたこと、日本の働く女性たちへの熱いメッセージを、全3回でお届けします。 (インタビュー時期:2015年12月)

第1回 「チャンスの芽」を育てたい――クールジャパン戦略について

AYUWA_0121

渡部:
本日はまず、クールジャパンについてお伺いできればと思います。
弊社が展開するエシカルワンピースブランド『Ayuwa』は、生地や縫製はすべて日本製にこだわっています。今後海外への展開などのぞめるようになったとき、やはり日本製のブランドである点は高い評価を得られると思いました。
島尻大臣が担当されている「クールジャパン戦略」はまさに日本のものを海外に発信していくプロジェクトで、いま注目を集めています。大臣としてはこの活動をするにあたって、もっとも重要なポイントは何だと考えていらっしゃいますか。

渡部雪絵

島尻大臣:
クールジャパンって、いろんな切り口があるんですよね。
例えばあの東日本大震災。日本人は、たとえ何があっても秩序正しく、あまり取り乱したりとかしないで、もう粛々と毎日を過ごしていくとか、そういうイメージを世界に与えましたよね。
それは日本人の誇りとして、これからもそういうイメージを継承していかなければいけないというのは一つあるんだけれども、それ以外にこの仕事に携わってから分かったことは、いろいろなところに、「チャンスの芽」があるということなんです。

渡部:
「チャンスの芽」、ですか。

島尻大臣:
いろいろな方の中に「クールジャパン」がある。それは日本らしさとも言えると思いますが、「日本らしさをこういうことで売り出していきたい」とか、いろいろなアイデアが存在しているんですよね。
そこで、その中からあるアイデアとあるアイデアがコラボしたりとか、あるいは、個人が持っている想いやアイデア、つまりおもしろい種というか芽を育てていこうとする企業もあるわけですよね。

渡部:
はい。

島尻大臣2

島尻大臣:
そこのマッチングの交通整理がいわゆる私の仕事なのかなと思っています。私なりに考える「クールジャパン」のイメージというのもありますが、そこに凝り固まってもしようがないので、もっと広くどういう考え方があるのかをこちら側でちゃんと掴んで、一方ではどういう企業がどういう「クールジャパン」の芽を探しているのかしっかり情報をもらって、マッチングさせていく。
そして一つの「クールジャパン戦略」の中に組み込んで、それらを世の中に出していく。そして成功させるということですね。

渡部:
成功させる。

島尻大臣:
はい。それが、私の仕事ですね。

渡部:
でもマッチングといいますか、結局はいいものを持っていても、それをどうやって大きくしていったらいいのか探せない方がたくさんいらっしゃいますよね、きっと全国に。

島尻大臣:
うーん。そうですね。
最近面白かったのが、ガンダムと九谷焼のコラボです。

渡部:
九谷焼!?

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島尻大臣:
そうそう。普通の九谷焼……なんだけど、お皿があって、料理が盛られてるの。そして最後まで食べたときに、「え、これ、ガンダム!?」みたいな。

渡部:
ガンダムがお皿の底に!

島尻大臣:
それ面白いでしょ?

渡部:
すっごく面白いですね。

島尻大臣:
そういうコラボレーションっていうかね、「官民プラットフォーム」って言っていますが、これを何度も何度もやる中でお見合いをして、いいカップルを作っていく。

対談風景

渡部:
いいカップルを作っていく(笑)。
それでいい発信をしていって、情報を海外でもキャッチしてもらって、っていうことですよね。

島尻大臣:
そうですね。
クールジャパン戦略の中でも、日本の出先機関みたいな形でパリに拠点をおいて、そこで商品を並べたりというものがあります。他にもマレーシアにクールジャパン機構がかなり投資をしていて、今後展開していこうという戦略もあります。

渡部:
なるほど。今年はまたさらに前進するんですね。ますます楽しみです。いつか『Ayuwa』 も……と夢をもって頑張ります。

ライター 松原輝衣(合同会社インフィニティ代表)


INTERMISSION 渡部雪絵から

クールジャパン戦略について語る島尻大臣の「チャンスの芽はどこにでもある」「成功させることがわたしの仕事」という力強いお言葉に感銘を受けました。外国人観光客が「日本製」を好んでショッピングするなど、海外から日本への評価が高まっている上に、国の後押しもある。この流れを大切にしながら、AYUWAもファッションを通じて国の未来づくりに貢献していきたいと思います。それにしても、キャラクターと伝統工芸を掛け合わせる「ガンダム×九谷焼」の取り組みのお話には、びっくりさせられました。
次回も島尻大臣の熱いメッセージをたっぷりお届けします。3月10日の更新をどうぞお楽しみに!


島尻 安伊子(しまじり あいこ)

島尻安伊子

上智大学文学部新聞学科卒。那覇市議会議員を経て2007年より参議院議員。

2015年10月、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、科学技術政策、宇宙政策)就任。

海洋政策・領土問題、情報通信技術(IT)政策、クールジャパン戦略担当(第3次安倍改造内閣)。

公式サイト http://shimajiriaiko.ti-da.net/


渡部雪絵(わたべゆきえ)

渡部雪絵プロフィール写真

1979年11月生まれ。株式会社DressPress代表取締役。

新卒にて三井住友銀行に入社。融資業務や運用提案等に従事。日本経済新聞社速報部門に勤務後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券にてストラクチャードファイナンスや制度商品の組成等に携わる。

2015年、株式会社DressPressを設立。


 野牧 真衣(のまき まい)

野牧真衣

専修大学3年。山梨県出身。

ファッションへの関心が高く、学業やアルバイトに積極的に取り組む傍ら、2015年より株式会社DressPressにてファッションブランド立ち上げをフォローするインターン生に。主にデザインについて担当している。

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